信号や看板など遠くの景色や歩く人の顔は良く見えるのに、スマホ画面や雑誌の小さい文字がどうも最近見にくい。
こんな症状でストレスを感じたことはないですか?
「ここ最近、遅くまでずっとオフィスで仕事していたし、疲れ目かなぁ?」
いえいえ、実はそれ、目の老化かもしれません!
今回は、これまでに書いてきた「近くのピントが合わなくて見にくい」症状に関する記事をまとめてご紹介いたします。
目次
近くのピントが合わなくて見にくい、そう感じたときにオススメする3つの対処法
疲れ目なのかなぁ…?いえいえ、目の老化かも!
景色や人の顔は良く見えるのに、スマホ画面や雑誌の文字がどうも最近見にくい。
薄暗い場所や寝起きでは、特に見にくく感じる。
こんな症状でストレスを感じたことはないですか?
個人差はありますが、昔から視力は1.5!なんて自慢の目を持つ人ほど、この症状が出やすいと言われています。
あと、普段メガネを掛けている方も同じくですね。
遠くがしっかり見えるように作ったメガネで、寝起きに携帯を見ると少しかすんで見える。
これも同じ症状です。
実はその症状、目の筋肉の衰えによるものなんです。
カラダの筋肉と同じで、一般的には40歳を境に現れる症状といわれています。50歳以上でこの症状でお困りの場合は、老眼鏡や遠近両用と呼ばれるメガネに頼ることになります。
「えっ?私、30代だけど?」
そうなんです、最近そういう方がとても増えています。
パソコンやスマートフォン、ポータブルゲームなど、携帯機器を10代からよく使ってきた現代人は早くから目のピント調節を担う筋肉を常に緊張させ続けてきたことで、40代からではなく30代からこの症状を感じる人が多くなっているそうです。
頑張れば見えるというわけでもないので、うまく付き合っていくしかない。まずは、その原因を知ることが大切ですね。
近くのピントが合わなくて見にくいんだけど、その原因は?
「近くを見るとピントが合わない」という症状は、目の筋肉の衰えからくるものとお伝えしました。では、どうして「目の筋肉が衰える」のかをご説明しましょう。
※出来るだけ、難しい話は抜きにして。
目は、眼球内部にある筋肉(毛様体)の働きで水晶体の厚みを変えてピントを合わせています。景色や信号など遠くを見る場合には、少ない筋力でピント合わせが出来るのですが、近くのモノを見る場合、目の筋肉はかなり頑張らないとピントが合わない仕組みになっています。ギューッと力を入れてピント合わせをキープしている、そんな感じです。
この目の筋肉が頑張ってるという状態をひとつ例に挙げてお話しましょう。
デジカメや携帯電話のカメラで、花や文字など被写体に近づいて写真を撮ろうとするときを思い出してください。遠くの景色の場合と違って、ピントが合うまで結構時間がかかりますよね。モーター音が聞こえて必死で合わせている、あの感じ。実は、あれと同じことが目のなかで起こっているのです。
人がスマホ画面の文字など、近くて小さいモノをハッキリ見る場合は、
モーターのように筋肉が頑張って水晶体を調整しているのです。
これを毎日、しかも長時間繰り返していれば、当然筋肉も硬直して動きが悪くなって凝り固まってしまいます。
そういう生活が何年も続くと…。デジカメのモーターが弱ってくるように、目の中の筋肉が衰えてくるわけです。
近くを見続けることで起こる、目の筋肉の衰えがなんとなくイメージできましたか?
筋肉にギュッと力が入ったままで動く幅が小さい
↓
血流が悪くなって凝り固まる
↓
ほとんどの時間、近いモノを見る生活が何年も続く
↓
筋力がだんだん衰えてくる
そう、肩凝りの症状に近いですね。肩凝りがひどい時って皆さんどうしますか?
「作業を少し止めて、肩甲骨をまわして血流を良くする」ですよね。
近くのピントが合わなくて見にくいときの対処法には、肩凝りの時と似たようなものもあります。
近くのピントが合わなくて見にくい、そう感じたときにオススメする3つの対処法
「近くを見るとピントが合わない」症状の原因が、目の筋力の衰えによるものとお伝えしました。今回は、その症状を少しでも和らげる、3つの対処法をお伝えしたいと思います。
どれも職場や自宅で簡単にできる対処法なので、ぜひ試してみてくださいね。目のなかの筋肉の動きをイメージしながら実践することで、夕方の疲れ度合はきっと変わるはずです!
その1.近くばかり見ないで、たまに遠くを見ること
肩こりの酷いときに肩をまわして筋肉をほぐす。あの動作と同じように、近くを見続けて凝り固まった目の中の筋肉をほぐしてあげましょう。
肩ならわかるけど、目の中の筋肉はどうやってほぐすの?
答えは簡単!たまに視線をはずして遠くを見るだけでいいんです。
・駅のホームなら、視線をスマホから遠くの景色に。
・オフィスなら、視線をPCのモニターから一番遠くの壁に。
今いる環境のなかで一番遠い場所に視線を移すことで、
1.凝り固まった筋肉が動く
2.一番遠くを見ることで目の中の筋肉が力を抜いた状態になる
意識して定期的に視線を変えてくださいね。
その2.目を閉じて、○○いタオルを当てる
疲れ目を感じたとき、目を閉じてまぶたに当てるモノは?と聞かれたら、皆さん冷たいおしぼりを想像しませんか?
実はこれ、間違いなんです。冷たいおしぼりを当てると凝り固まった筋肉が余計に固まってしまい、逆効果といわれています。
同じ姿勢で長時間仕事したあとには、ゆっくりお風呂に浸かる。あれと同じように、レンジで温めるなどした蒸しタオルをまぶたに1分ほど乗せてあげるだけで目の中の筋肉がほぐれるので、長時間のオフィスワークや細かい作業の後にはぜひお試しください。
その3.動体視力を鍛えること
野球やバドミントン、そして卓球など、スピードの速いモノを見るアスリートたちの目は「近くのモノが見えにくい」という症状があまり出ないそうです。
その理由は?
早く動いているモノを見れる、つまり動体視力が優れている人は日頃から目の中の筋肉をよく動かしているから。スマホやPCモニターばかりを見る人たちと違って、凝り固まることが少ないから筋力の衰えも起こりにくいというわけです。
とはいえ、皆さんがオフィスワークや作業の合間にスポーツするのは難しいですよね。
そこで、ひとつご提案です。昼休みや営業で外に出たとき、走っているクルマのナンバープレートなど移動するモノを見てください。この動作は動体視力を鍛えるもので、無意識に目の中の筋肉を動かすことができます。
あと、通勤電車の窓から、流れる景色にあるビルや看板を目で追うことも同じ効果が期待できますので、ぜひお試しくださいね。
昼食も社内でお弁当という方は、視線を上下左右に動かす目のストレッチを!肩のストレッチのように、目の中の筋肉を動かす働きがあるのでオススメです。
PCのモニターなど近くを見ないで仕事ができれば良いですが、そういうわけにはいかないのが現代社会。「最近、近くの小さいモノにピントが合わないな…」と感じたら1分以内で簡単に出来る!この3つの対処法を意識的に試してくださいね。
あと、ブルーベリーサプリメントも続けて飲むと、目に良いそうです。
近くて小さいモノを見る時は、目の中の筋肉が頑張ってる!これを意識しながら遠くを見て、頑張ってる筋肉を休ませてあげましょう!
自分の目の状態を知ることは、とても大切なこと。
今回のブログのテーマ、「近くのピントが合わなくて見にくい」実はこれ、私自身が悩まされた症状なんです。
私は小さい頃から視力はずっと1.5、いわゆる自慢の目の持ち主でした。そんなメガネとは無縁だった私が、40歳を過ぎた頃から小さいネジの頭が見えにくくなって、45歳にはいくら離してもピントが合わなくなりました。
この頃から肩こりや首の痛みもあって、この3つの対処法をするようになったわけです。
そして今、遠くも近くも見やすい遠近両用と呼ばれる設計のモアイレンズを、仕事中はもちろん、家のなかでも掛けっぱなしで生活しています。もちろん今でも3つの対処法は出来るだけするようにしています。
良かったことは、仕事柄、自分の目が今どういう状態なのかを知れたこと。
「近くを見るとピントが合わない、どうしてだろう?」
これには年齢も大きく関係しています。
症状が日に日に進行していると感じる40歳以上の方は、私が勤務するTALEX PROSHOPのようなメガネ店に行くことをおススメします。なぜなら、自分の目が今どういう状態なのかを教えてくれるから!
このことについては、またの機会に詳しく説明させていただきますね。
※この記事は2018年8月31日に一部内容を修正いたしました。